かつやま

こだわり抜かれた
伝統的な手織りの風合い

勝山織物のものづくりconcept

  • 織

    古来の織物は、非常に魅力を持っています。
    様々な創意工夫をちりばめ、絹糸をその絹織物のために誂え、糸味の個性を最大限に生かし織り上げられます。
    決して均一ではなく、キレイに織り上げられているわけではないのに、どこかホッとしながらも、それでいて品格に溢れています。
    「そんな織物をつくりたい」。それが私共のモノ作りのコンセプトです。

  • 巧

    蚕を飼い、糸を作る。私共は、養蚕、機、染め、撚糸…すべての工程を自分達で確認しながら、「絹糸本来の持つしなかやかさ、透明感、軽さ、光沢感」などを感じてもらえるよう、細部にまで気をくばり、一貫したモノ作りを目指します。外部委託は行わず、すべてを自社内でまかないます。
    決して量産はできません。お客様のご要望のモノを一点一点、手間ひま掛けて織り上げます。

  • 博

    京都に伝統的に伝わる西陣織の手仕事の世界。また、絹糸の供給を根底で支える日本の養蚕業。効率化が優先される現代では、そのどちらもが失われようとしています。そうならないために、絹にまつわる文化や技術を、守り伝え次の世代に繋ぐことも、私共の使命だと考えています。昔、養蚕が盛んだった長野に工房を構え、大自然の恵みを生かして養蚕~製織までを行うことは、古代から脈々と受け継がれてきた文化を繋いでいくための、新たな試みの一つです。

反物ができるまでwork flow

1養蚕-桑の栽培から蚕に飼育-

蚕のえさとなる桑の栽培から糸づくりは始まります。

成長した桑
上簇(じゅうぞく):まぶしに蚕を乗せると、
それぞれの部屋に入って糸を吐き出す準備をします。

2塩蔵-繭の保存方法-

現在は熱風で短時間乾燥させて殺蛹し、保存する方法が主流。
他に、蒸す・天日乾燥・冷蔵などがあり、それぞれの保存方法によって
糸の風合いが変化します。

塩漬けにする
密封して殺蛹

3製糸-繭から糸を掻き出す-

手廻し座繰り機に、茹でた繭を一粒ずつ付けていきます。
ゆっくりとしたスピードで糸を作り出すため、
しなやかで美しい糸となります。

繭を茹でて糸口を挽き出し、
その糸を「かせ」に揚げる
手廻し座繰り機で所定の太さの糸を挽き出す

4精錬-セリシンの除去-

繰り上がった経糸にはセリシンが付着しています。
生糸のまま使用する事もできますが、目的に合わせて糸を精練します。
藁灰から抽出した「灰汁」で糸を炊いてセリシンを溶かし出します。

藁を燃やして出来た灰に
熱湯をかけ灰汁を抽出
灰汁で糸を炊いて精練する

5染色-天然染色-

天然の草木から抽出した色は、やさしい色。
環境にも人体にもやさしいのです。

天然の草木染料
煮出して色素抽出した染料を加熱し、染色する

6整経-製糸の準備-

機に掛ける経糸を作る作業。反物の長さになるように巻きつけます。
織る時に同じテンションになるように、加減して巻き取っていきます。

「かせ」を木枠に巻き取り、
必要な本数を台に取っていく
機の部分「男巻き」に結びつける

7整職-機にかける・織る-

一本ずつ綜絖に通し、さらに筬に通された経糸を千巻きに
結び付けて張りようやく織り始める事ができます。

経糸を筬に通す
緯に入れる糸を小管に巻き取っていく
小管を杼にセットし、「千巻き」に結び付けて織り始める

8仕上げ-湯のし・砧打ち-

織り上がった後、お湯・水に通して石の打ち台で布を砧で何度も叩きます。
何度も繰り返して湯通し・砧打ちを繰り返す事で、
布に張り艶が出されるのです。

布をお湯と水に通した後
張りながら天日で乾燥させる

9-箔紙は三椏100%で漉いた和紙を三年寝かせたものを使用。-

【引き箔錦の特徴】
●経糸には絹糸。緯糸に箔(和紙の上に金、銀、プラチナ、漆等を細工したもの)を引き込んで織り上げています。
●緯糸に使っています箔は、三椏(植物の名前、通常和紙には、三椏、コウゾ、雁皮がつかわれる)の繊維で漉いた和紙
 を三年寝かせ、紙の繊維を馴染ませます。その和紙の上に漆を塗りこめ、接着剤として使います。漆の上から用途に応じた
 金箔、銀箔、プラチナ箔を貼っていきます。そうして作られた箔を、織物の出そうする質感に従って箔の太さを決め裁断していきます。
●使用しております箔の純度は、金箔97.666%、銀箔100%、プラチナ箔100%と非常に純度の高いものを使用しています。

布をお湯と水に通した後張りながら天日で乾燥させる

工房の紹介atelier

京都

京都周山工房Kyoto Syuzan

京都市内から車で約一時間、紅葉の名勝「高雄」をぬけ、左右に北山杉の杉木立を見ながら走らせると、そこは京北町、周山。周山はその字のとおり、周囲を山々に囲まれ、盆地特有の湿度を感じさせます。
その湿度が絹糸を非常に扱いやすくさせてくれるのです。 より湿度を生かすために、土を掘り、土間を作り、その上に機をたて絹織物を作っております。

日本国内での手織りの帯は年々減少傾向にありますが、弊社では現在16名の手機の職人により創業当初からの伝統技術を守っております。

周山工房
周山工房
横田 吉彦

伝統工芸士横田 吉彦昭和9年11月4日生まれ

機織の音を子守唄の様に聞きながら、子供の頃より機場で遊んでいた同氏も15才の頃からは、至極当然の様に機に上り織りだしました。 昭和39年に先代(故勝山実夫)と出会い、昭和44年当社の周山工房の長として同地に移り住み、織り手さん達の指導の傍ら機に上り、特に新しい地風のものを試織・考案しています。

平成5年
通省産業大臣認定資格
伝統工芸士 西陣織 織司
平成8年
京都府認定
府伝統産業優秀技術者
京都府匠会会員
京都府、匠会主催「京の名工展」出品
長野

長野絹織製作研究所Nagano

長野県・飯島町。この地域の風土、歴史的背景は、日本でいちばん養蚕、製糸に適していると考えられます。
今では世界的に見ても、化学薬品を使わず、人間と自然の調和を大切にした手によるものづくりは異常な速さでなくなろうとしています。一度なくしてしまったものをもう一度作っていくということは、非常に困難です。そうなる前にぜひともこの地に養蚕から糸作り、染めまでを総合的に行う場所をつくりあげたいという思いから、5年前にこの地に工房を構えました。
それから毎年、5、6種類の蚕品種を育成し年間約17万頭の蚕を飼育しています。
蚕品種は固定せず、毎年違った品種を選び、様々な風合いの絹織物をつくっております。さらに今年からは10反分の桑畑を確保し、新たに桑を植え、より良いものづくりを目指します。

絹織製作研究所
絹織製作研究所
志村 明

志村 明1952年 東京生まれ

1975年
沖縄県竹富島にて染織を始める。養蚕・糸織り・織りまで一貫して行う。
1979年
石垣島へ転居
1982年
石垣島亜熱帯養蚕研究所 設立
1993年
愛媛県野村町シルク博物館付属
織物館 染織講座講師
2002年
沖縄県立芸術大学 非常勤講師
2003年
長野県飯島町へ転居
勝山織物株式会社 絹織製作研究所 代表
●文化財保存修復学会会員

同学会にて(財)元輿寺文化財研究所、(独)奈良文化財研究所の共同研究者とともに、「古代から中世の組紐の糸に関する調査」 「文化財の修復材料としての絹糸の調査・1~6」を発表する。

会社概要company

西陣織は、十六世紀、平安京に所属する織り手の集団「大舎人座(おおとねりざ)」の三十一軒から始まりました。応人の乱以後、山名宗全率いる西軍が陣地を構えていたことから「西陣」という地名が生まれました。 その歴史ある場所において、私共は織物業を営んでいます。

創業は1891年。初代勝山又吉が、この界隈で呉服商を始めたのが発祥です。
二代目より、家内工業的に帯を作り始め、三代目実夫が家業を継ぎ、勝山機業店となりました。
四代目、当代勝山嘉夫はその意志を引き継ぎ、周山に工房を設立。「手機で帯を織る」という、自らが職人だった先代の頃と同じやり方のモノ作りを始めます。 以来、勝山織物は、今も当時とかわることないモノ作りの姿勢を貫いています。

会社名
勝山織物株式会社
英文社名
KATSUYAMA CO.,LTD
代表取締役
勝山嘉夫(かつやまよしお)
所在地
〒603-8373 京都市北区衣笠北高橋町30
TEL
075-461-1444
FAX
075-461-0044
周山工房
〒601-0316 京都市右京区京北比賀江町田布施11
長野絹織製作研究所
〒399-3702 長野県上伊那郡飯島町飯島197-8

勝山健史

思い・・・

“自然にしたがえ、古代を学べ、自己の芸術をつくれ、他人から盗むな、為さんと決心した困難を完成する労苦、忍耐、勇気をおしむな”ウィリアム・モリス著「民衆の芸術」より
この言葉を心に秘め、日々正直に努力して絹づくりを進めております。

1966年
京都・西陣の機屋に生まれる。
1991年
家業(勝山織物入社)
1992年
洛風林同人として帯製作を始める。
2002年
長野県・飯島町に絹織製作研究所を設立。

勝山健史 織物展 清潔な美しさ

2016年6月17日(金)~20日(月) 6月17日(金)12:00~19:00
6月18日(土)・19日(日)11:00~19:00
6月20日(月)11:00~17:00

場所:代官山ヒルサイドテラス E棟ロビー 東京都渋谷区猿楽町29-8
TEL: 03-3461-6902(会期中のみ)

過去の展示会backnunber

  • 2014年7月「勝山健史 織物展 四次元」

    縦(経)・横(緯)・高さ+時間
    光、風、仕草に刻々とうつろい
    織の中に刹那な美しさ漂う。

  • 2013年5月「勝山健史 織物展 act Ⅲ」

    「経糸と緯糸がいちばん心地良いところ。
    それがいちばん美しいところ。」

    ありていに絹織物と向き合う。
    新緑の風が吹き、さあ第三幕が始まります。

  • 2012年3月「勝山健史 織物展 二葉」

    長い冬が終わり、早春のやわらかな光の中
    顔を出した小さな新芽。
    長野に工房を立ち上げ、十年目を迎える新たな年
    大空に向かい伸びゆく二葉のように
    直向きに創り上げた作品。

  • 2011年3月「一雲(いちうん)…ひとひらの雲。」

    青く澄んだ大空に抱かれて進む雲のように自身の求める美しさに正直に向き合い、創り上げた作品。
    「僕はただ、ほんとうに美しい絹が作りたいだけなのです。」

  • 2010年8月「勝山健史-貴き繭に込めた思い」

    桑を植え、蚕を育てる。糸を繰り、布を織る。 織物の原点に立ち返り、理想の繭を求めて自ら養蚕に取り組む染織作家・勝山健史。
    みずみずしい光沢、深みのある風合い、しなやかな感触。 絹糸本来の魅力を極限まで追求することによって生まれた、優美な布の世界。

  • 2010年3月「勝山健史 織物展 零」

    桑の栽培に始まり、繭を育て、糸を紡ぎ、織物を作る。日本古来の材料と技法にこだわり、昔ながらの一貫したものづくりを現代に再現する染織作家勝山健史氏。 絹糸本来の素材美を追求した絹織物は、みずみずしい光沢、深みのある風合い、しなやかさなどの魅力に富んでいます。本展では、着物や帯の新作約50点を展示。西陣織の伝統と現代の感性とが融合した、優美な布の姿をご覧ください。

  • 2007年7月「PROZESTT「帯と着物の会」

    この度セレクトショップPROZESTTにて「帯と着物の会」を7/27~28白金店、 7/29東京ミッドナイトタウン店にて開催いたします。 初めての試みとなる、セレクトショップでの販売です。 お洋服の隣にお着物が並ぶ・・私たちが以前より望んでおりました企画です。 この機会にもっと「きもの」を身近に感じて頂ければ幸いに思います。

  • 2006年6月「糸に託す夢」勝山健史展

    養蚕からの一貫した絹織物の制作に特別な思いを込めて取り組み、 出来上がった創作シルクの作品を初めて披露させていただくこととなりました。

  • 2005年5月「ジャケットオーダー会」

    初めての試みとなる服地の販売を行いました。 このオーダー会は銀座マリオペコラ佐藤氏が勝山健史のものづくりのに共感していただいたことによって、 コラボレーションが実現いたしました。

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